つれづれなるままに
徒然草
つれづれなるままに、
日ぐらし硯に向かひて、
心にうつりゆくよしなしごとを
そこはかとなく書き付くれば、
あやしうこそ物狂ほしけれ。
吉田兼好の随筆です。
「そこはかとなく」「あやしうこそ物狂ほしけれ」の部分を
声に出したときの音が好きです。
なんとなく
このブログ記事を読んでいて、
徒然草を思い出しました。
何の制限もしないで、自由に書けば良いのです。何を書こうか迷った時には、些細なことやくだらないことも記事にしてしまえば良いのです。
大事なことですね!
よしなし
「よしなし」を漢字で書くと、「由無し」となります。
「理由がない」という意味ですね。
また、「方法がない」「つまらない」「関係がない」という意味もあります。
徒然草では、
「とりとめがない」くらいの意味で訳されることが多いと思います。
物狂い
「物狂い」という言葉は、
能や狂言で、
正気を失った人が舞などを演じることも表します。
今でも「死に物狂い」なんて言いますよね。
あやしうこそ物狂ほしけれ
よく中高生が誤訳しますが、
誤訳した場合の意味も好きです。